小野坂昌也が本気の芝居と華麗な舞で観客を魅了!『真・三國無双 声優乱舞 2013春』昼の部レポート! 2013年3月29日 19:30
コーエーテクモゲームスから発売されている大人気アクションゲーム「真・三國無双」シリーズ。本シリーズをフィーチャーしたイベント『真・三國無双 声優乱舞 2013春』が、3月3日(日)にゆうぽうとホールで開催された。
イベントには神奈延年さん(曹丕役)、伊藤健太郎さん(楽進役)、鳥海浩輔さん(李典役)、菅沼久義さん(姜維役)、野島健児さん(陸遜役)、小野坂昌也さん(諸葛亮役)、置鮎龍太郎さん(司馬師役)、岸尾だいすけさん(司馬昭役)が出演。今回は『昼の部』のレポートをお届けする。
●名シーン再現とキャラソンでゲームの世界をステージに作り上げる
勇壮なBGMが会場に響き渡ると、黄巾の旗を手にしたアンフィニが客席から登場。客席からステージに駆け上がった彼らを待ちうけていたのは、ゲーム中でキャラクターの動きを担当したモーションアクター陣による華麗な演武。まるでゲームのオープニングのような演出でイベントは幕を開けた。
観客の拍手が沸き起こる中、スクリーンではキャラクター紹介映像が流れ、同時にキャスト陣が颯爽とステージへ登場。本イベント初出演の鳥海さんが決めセリフを噛んでしまうハプニングに見舞われたものの、そのおかげもあってか、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
今回のイベントは、ゲーム中の名シーン再現とライヴが、ひとつの物語として繋がって展開されるのが見所のひとつ。最初に名シーン「反逆の刃」を再現したのは神奈さん。曹丕が反逆者に対し、覇道を継ぐ者としての力を示すというエピソードだ。迫力ある芝居で観客の視線を独占すると、曹丕のキャラソン『LAST FOREVER』を披露。クールなロックサウンドに、曹丕らしい威厳にみちた歌詞で観客を一気に作品の世界へと引き込んでいた。
続いては、置鮎さんと岸尾さんによる司馬師がメインの「共に天命を」だ。才ある者の統べる次代を成そうとする司馬師。しかし、彼に残された時間はわずか。弟・司馬昭は、兄の覚悟を受けて、全力で補佐することを誓うという兄弟の名シーンだ。置鮎さんが歌う司馬師のキャラソン『Blade of Fate』にも、天下統一にかける彼の切ないまでの決意が込められていた。
●客席に下りるキャスト陣に観客大興奮!!
感動の名シーン再現が終わると、ここからは出演者全員によるバラエティコーナー『今こそ仲間との絆が試される!壮絶シチュエーションゲーム!』へ。自前のコスプレ姿で登場した小野坂さんが司会を担当する同コーナーはその名の通り、仲間とともに、勝負に挑むチーム対抗戦だ。
お題である“シチュエーション”と“セリフ”のうち、2人1組のチームの片方にだけ、セリフのみが伝達される。制限時間内に、もう一方のメンバーにそのセリフを言わせるような会話を展開していき、見事“セリフ”を引き出せればポイントを獲得。夜の部のゲームと合わせてポイントの高いチームが優勝となる。
ちなみに、観客の1人から有益なヒントを貰える“オーディエンス”というシステムも1度だけ使用することができるようになっている。チーム対抗戦ということで、魏チーム(神奈さん、伊藤さん、鳥海さん)、呉チーム(ここでは孫権役の菅沼さん、野島さん)、晋チーム(置鮎さん、岸尾さん)にわかれての対決へ。
最初に挑戦したのは呉チーム。セリフを知る菅沼さんが、野島さんにそれを言ってもらおうと全身を使って会話を展開。野島さんは菅沼さんの必死な様子からセリフを察知、見事正解を導き出した。
晋チームは、岸尾さんが「肉まんが大好きだー!」というセリフを言うよう、置鮎さんがヒントを出しながら会話をリード。勘の冴えている岸尾さんは「肉まんに関係あることでしょ?」と気づくものの、残念ながら正解することはできなかった。
魏チームは、まずは神奈さんと鳥海さんが挑戦。鳥海さんが神奈さんに「トイレに行ってからでいいですか?」というセリフをなんとか言わせるため、「今から一騎打ちをする2人の武将同士」というシチュエーションを無視して、ごくごく普通に会話。しまいには鳥海さんが「のっぴきならない事情が…」という言葉とともにジェスチャーでヒントを出し、神奈さんは見事に正解。
苦労しながらも、自分たちで回答を導き足した1回戦だったが、2回戦目では全チーム“オーディエンス”を使用。野島さん、岸尾さん、伊藤さんがそれぞれ客席に下りて行き、観客からヒントをもらいながらゲームを進行していた。
昼の部では魏チームが一歩リードしていたが、夜の部の結果、最終的には呉チームが勝利。菅沼さんと野島さんは優勝賞品として肉まんをプレゼントされていた。
●キャラソンライヴで観客は熱く燃え上がる!
ゲーム紹介コーナーでは、小野坂さんと鳥海さんによる「真・三國無双7」(好評発売中)の紹介が行われた。本作から登場する李典について、「ノリが軽くて武将っぽくない。武器がピザカッターみたいなやつで…」と鳥海さん。小野坂さんはその意味がわからないようだったが、李典が必殺技を繰り出す動画がスクリーンに映し出されると、「本当だ、ピザカッターだ!」と納得した様子だった。
3月27日(水)発売のCD「真・三國無双7 キャラクターソング集」シリーズから、新曲が5曲初公開されたライヴコーナーは聴きごたえ十分だ。伊藤さん演じる楽進のキャラソン『THE FORERUNNER』がトップバッターで登場。疾走感のあるロックで観客のボルテージを上げると、続いては李典(鳥海さん)のキャラソン『BAD INTUITION』へ。ノリの軽いキャラクターのイメージとはうってかわってのハードロックに、会場は酔いしれていた。岸尾さんはサングラス姿でステージに登場すると、司馬昭のキャラソン『Wake up my soul』を披露。重低音が響く熱いロックを、全身で熱唱していた。
●小野坂さんの本気の芝居に、会場は静寂に包まれる
イベントの締めくくりには、小野坂さんによる諸葛亮の名シーン「仁への標」・「盟約の裏」が再現された。諸葛亮が劉備と出会った頃のエピソードと、有名な「赤壁の戦い」を舞台にしたシーンだ。小野坂さんは諸葛亮のコスプレでステージに現れると、それぞれの名シーンを完璧に演じ、なんと古琴の演奏にも挑戦するという本格的な名シーン再現で会場を大いに沸かせていた。また、キャラソン『Awakening WoLong』歌唱時には、羽扇を手に舞う踊りも披露。身も心も諸葛亮になりきったステージングを見せてくれた。
エンディング後のアンコールライヴでは、野島さんが陸遜のキャラソン『Crimson Wings』、神奈さんが曹丕のキャラソン『Silent Phoenix』を披露し、観客をさらに楽しませていた。
また、ステージに再登場したキャスト陣からはイベントの感想が語られた。諸葛亮のコスプレのままの小野坂さんを見た野島さんが、「僕もこんな格好してみたい」と話すと、会場からは大歓声が。しかし「(陸遜のように)へそは出しません。お腹が痛くなるから」と即答。コーナー司会やコスプレなどでイベントをリードし続けた小野坂さんは、「『真・三國無双7』が出たタイミングでイベントをやれたことが嬉しいです。ちなみに出演者の皆さん、コスプレは随時募集中です。よかったらいつでもやってください」と最後までイベントを盛り上げていた。
迫真の名シーン再現あり、カッコいいライヴあり、そしてもちろん笑いあり、とあらゆる要素で楽しませてくれた『真・三國無双 声優乱舞 2013春』。次回のイベント開催がいつになるのか、続報を待ちたい。
また、この公演の模様を収録したライヴビデオが2013年6月に発売予定だ。公演を見た人も、レポートを読んで気になった人も要チェック!
(撮影/大山雅夫)
※写真は『夜の部』のものです
▼開演前ナレーション
諸葛亮(小野坂昌也)、姜維(菅沼久義)
▼ オープニング
ALL CAST
▼「真・三國無双7」名シーン再現 PART 1
「反逆の刃」曹丕(神奈延年)
▼キャラクターソング
『LAST FOREVER』曹丕(神奈延年)
▼「真・三國無双7」名シーン再現 PART 2
「共に天命を」司馬師(置鮎龍太郎)、司馬昭(岸尾だいすけ)
▼キャラクターソング
『Blade of Fate』司馬師(置鮎龍太郎)
▼新作紹介(1)
▼バラエティコーナー『今こそ仲間との絆が試される!壮絶シチュエーションゲーム!』
神奈延年、伊藤健太郎、鳥海浩輔、菅沼久義、野島健児、置鮎龍太郎、岸尾だいすけ
司会:小野坂昌也
アシスタント:G.Mee、Kan(アンフィニ)
▼新作紹介(2)
▼ ゲーム紹介コーナー
小野坂昌也、鳥海浩輔
CD紹介:G.Mee、Kan(アンフィニ)
▼ ライヴコーナー
『THE FORERUNNER』楽進(伊藤健太郎)
『BAD INTUITION』李典(鳥海浩輔)
『Blaze of Mind』陸遜(野島健児)
『Wake up my soul』司馬昭(岸尾だいすけ)
『No way back』姜維(菅沼久義)
▼「真・三國無双7」名シーン再現 PART 3
「仁への標」「盟約の裏」諸葛亮(小野坂昌也)
▼キャラクターソング
『Awakening WoLong』諸葛亮(小野坂昌也)
▼エンディング
ALL CAST
▼ アンコールライヴ
『Crimson Wings』陸遜(野島健児)
『Silent Phoenix』曹丕(神奈延年)
▼アンコール
ALL CAST
▼終演後ナレーション
曹丕(神奈延年)、楽進(伊藤健太郎)、李典(鳥海浩輔)