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きただにひろしが12年目の想いを込めて歌う「ONE PIECE」主題歌『ウィーゴー!』インタビュー 2011年11月15日 11:17

きただにひろしが12年目の想いを込めて歌う「ONE PIECE」主題歌『ウィーゴー!』インタビュー

11月16日(水)に、TVアニメ「ONE PIECE」新OPテーマ『ウィーゴー!』のシングルCDが発売される。「ONE PIECE」では、新章「最後の海“新世界”編」をスタートするに当たりOPテーマを一新。初代OPテーマである『ウィーアー!』のスタッフ、きただにひろしさん(歌)、藤林聖子さん(作詞)、田中公平さん(作曲)、根岸貴幸さん(編曲)らを再び集結させて、『ウィーアー!』のアンサーソングである『ウィーゴー!』を世に送り出した。今回、その歌い手であるきただにさんへのインタビューを敢行。『ウィーアー!』でアニメソング業界にその名を轟かせてから12年経った今、『ウィーゴー!』で「ONE PIECE」のどんな魅力を描くのか。曲にかける思いを語っていただいた。


――11月3日(木・祝)に大阪の“新世界”で『ウィーゴー!』のCDリリースを記念したトーク&ミニライブを行いました。まずは、その時の感想をお聞かせください。


新世界編だから新世界に行くって、どんなギャグですかと(笑)。通天閣をバックにルフィ(の着ぐるみ)と一緒でした。いやー、楽しかったですよ。大阪は放送が6週遅れていて、まだ『ウィーゴー!』の新OPが流れてないんですけど、この情報社会ですから、みんな知ってました。でも、生歌を聞いてもらってOPの映像も見てもらったら、みんなに「改めて楽しみが湧いてきた」と喜んでもらえたのでよかったです。


――『ウィーゴー』の曲と詞に初めて触れた時の感想はいかがでしたか?


最初は「すごく難しい歌だな」というのが率直にありました。詞については、新章の世界観をとてもよく表していて過去の出来事にも触れているという点で、「スタッフの愛を感じるな。藤林さんもすごいな」という印象でした。全て『ウィーアー!』と同じスタッフで作ることができたのは、とてもラッキーなことだと思っています。


――難しかったのは具体的にどの点でしょうか。


まず、スピード感とリズムの部分です。代表的なのはサビの「夢見る心は」の所で、「こころは」はの「ろは」の所が、3音になっていて急にリズムが早くなる。ここで、3つしっかり音を出しつつ声を当てていくのがとても難しかったですね。また、(田中)公平さんが今回の作品で「どうだ!」とこだわりを込めた、サビメロ前の「どこ吹く風」からサビの「絶対ワンピース」まで、途切れず繋がっていく部分。手前のブレスから息継ぎができないままでサビを迎えるわけですから、サビをパワフルに歌うために息をどれぐらい残すか配分を考えないといけない。特に、出だしで“どーん!”と一番勢い良く来る「ぜったい!」の所でしっかり息が残っていないと、曲の持つ力強い世界観が描けない。そこの歌い方も難しかったです。


他にもAメロの中で転調していたりと、要所要所にポイントがあるんです。これは、ルーキーだった時――『ウィーアー!』で初めてアニソンを歌った時では、苦戦したのではないでしょうか。今のきただにだから歌える曲だと思います。公平さんにも「(『ウィーゴー!』は)今のきただにがあるから作った、オーダーメイドの曲だ」ということをブログで書いていただいて、とても感動しました。本当に嬉しいですし、僕が12年アニメソングを歌ってきたこれまでを、ずっと聞いてくださったんだなと思いました。


――12年で培った技術が曲を支えているわけですね。では、気持ちの面では、変えていないこだわりはありますか?


『ウィーアー!』を歌っていた頃のピュアな気持ちは、忘れないようにしています。変にベテランぶって「俺、上手いや」と思っちゃうと、こねくり回して歌ったりして、ピュアな時の良さがなくなっちゃうんです。でも、アニソンではそのピュアな気持が特に大事ですから。『ウィーアー!』を仮歌で歌っていた自分が、なぜ本番のシンガーとしても選ばれたのかといったら、ピュアな気持ちで臨んだからだと思うので(※)、どんな時でも初心を失わないようにしています。また、曲を作る時にはJAM Projectでも掲げていることなんですけど、“アニメの主題歌は作品のためにある”ということも常に忘れません。僕らが子供の頃聞いていたアニソンでは、歌の中にタイトルがあり、必殺技が出てきて、作品の大事なキーワードが込められている。それと同じ形を目指して、原作者やプロデューサーの人たちと、どういう詞で、どういうテンポで、どういうことをやるのか話し合って曲を作り、歌うということをずっと続けています。作品ありきで、アニメのためのアニメソング、それが最強だと思います。


※「ウィーアー!」では、最初きただにさんは仮歌の担当で正式な歌い手ではなかったが、関係者がデモテープを聞いた所「この人にそのまま歌わせよう」と正シンガーに採用された。


――『ウィーゴー!』で、また「ONE PIECE」の主題歌を歌えると知った時はどう思いましたか。


自分も「ONE PIECE」ファンなので、「待ってました!」ですよ(笑)。歌を聞いてもらったら分かると思うんですけど、とても気合が入っています。正直『ウィーアー!』からずっと、今か今かと待ち続けていました。その上で、この新章「新世界編」に切り替わるタイミングで自分を呼んでもらえて嬉しいですし、とても意味があることだと思います。いちファンとして見ていて、「ここで(『ウィーアー!』を歌った)きただにか!」と。この新章は原作の尾田さんもすごく大事にしていて、原作単行本の新章が始まった巻の表紙って、構図が1巻の時と同じなんですよ。そういった場面で当時のスタッフが集結して、“The アニメソング”を作ったことが、とても重要だと思っています。


――『ウィーゴー!』は『ウィーアー!』のアンサーソングとのことですが、具体的にどのようなイメージで作られたのでしょうか。


『ウィーアー!』は、ありったけの夢をかき集めてゴーイングメリー号で出港するスタートの歌で、先のことは見えていないけど夢は膨大にあるというイメージなんです。対して『ウィーゴー!』は、「夜明けが遅くてじれったい」という歌詞の通りに、多くの出来事を経ていろいろなドキドキとワクワクが待つゴールに向かって進んで行くんだという歌になっています。作品ではルフィ達がパワーアップしたということで、『ウィーゴー!』も『ウィーアー!』のいい所をリスペクトしつつ、テンポやパワー感の部分で力強さを増しました。


さらに、2つの歌の関わりを歌詞の中で表現している所もあります。Dメロの「俺たちは...ここまで来たぜ」、「俺たちは行く…夢の在り処へ」という部分ですが、普通の詞の作り方だと、先に「俺たちは」って使ったら、次の部分でわざわざ繰り返さないんです。それで「何でこうしたんですか?」って聞いたら「俺たちは」は「ウィーアー」で、「俺たちは行く」は「ウィーゴー」だと。つまり、「俺たちは...ここまで来たぜ」の1行で、『ウィーアー!』から始まったこれまでの12年間を表して、「俺たちは行く…夢の在り処へ」と「誰も置いてかないぜ」の2行でこれからのことを描いているんですよ。なので、ここを歌う時は自分なりに、始めの1行で「ここまで来たぜ」というルフィの想いを、次の2行で「俺たちは行く」という決意の部分を表現して、かなり“グッときた感”を出したつもりです。


収録では、未だかつてないぐらい自宅で練習してきたんですよ(笑)。せっかく選んでいただいたからには、「やっぱり、きただににして良かった」って言われたいじゃないですか。「一発で(NGなしで)決める」と、それぐらい気合を入れていたので、詞もいつもより読み込んで臨みました。かなり詞が頭に入ったおかげで、普段だといろいろな営業で歌詞を間違えることがあるんですけど、この歌はあまり間違わないです(笑)。気合入れて歌ってますので、「ONE PIECE」のファンに一番喜んで聞いてほしいですね。


――子供の頃に『ウィーアー!』を聞いて、今大人になっている「ONE PIECE」ファンも多いと思います。そんな人たちに、『ウィーゴー!』をどう聞いてほしいですか?


12年経てば、小学生だった子も今社会人とか大学生ですからね・・・。小学生の時は単に、ドキドキワクワクで日々が過ぎたと思うんですよ。でも、こう、大人になるとしがらみがあるじゃないですか。どうしても面白くないな、つまらないな、元気がないなっていう時があって、そういう時にこの曲を聞いていただいて、いろんなことも弾き飛ばせるぐらいに元気になってほしいです。あとは、カップリング曲の『ウィーアー!for the new world』を聞いていただいたら、小学生の時にタイムスリップしちゃうと思うので、当時の気持ちが戻ってくるかなと。そういうドキドキワクワク感を引き出せるのって、アニソンならではと思うんですよね。みんなの元気の素にしてもらえたら一番嬉しいです。


――歌と合わさったOPの映像を見た時の感想を教えてください。


どの作品でもTV放送された時に初めて確認するんですけど、その時は正座するぐらいの心構えで緊張しています。今回の映像では、例えば「スリープからのジャンプスタート」と歌っている時にサニー号がジャンプするじゃないですか。そういう風に絵と歌詞がリンクして、1+1が単に2じゃなくて無限大に作品の魅力を膨らませているのを見ると、アニメソングっていいなと思います。映像の中では、シャンクスが大人になっていってルフィに麦わら帽子を託すシーンに感動しますね。僕は作品全体で、そのOP映像の素になったシーンが一番好きで、物語の初めにルフィが「海賊王になってやる!」って言った時に、シャンクスが「おれの大切な帽子だ。いつかきっと返しに来い。立派な海賊になってな。」って麦わら帽子をポンっと渡す。あのシーンが何度見ても最高に泣けます。


――カップリング曲の『ウィーアー!for the new world』についてもお伺いします。アレンジを変えて12年ぶりに歌った『ウィーアー!』ですが、以前と今とで変わった部分はありましたか?


『ウィーアー!』はこの12年で何千回と歌っている曲なんですが、その間に自分でこうだと思い込んで勝手にメロディ変えてた所が、今回見つかりました(笑)。これは歌手によくあるパターンなんですよ。公平さんも「『ウィーアー!』はもうお前のものだから。お前の味でいいんじゃないか」って言って、許してくれたポイントが3個ぐらい。その他に「でも、作曲家としてどうしても許せない部分が2個ぐらいある」って言われて、それは歌い直しました(笑)。あと、ライブに大勢の前で歌うことが多いせいか、「You wanna be my Friend」って所を、「Friends」って複数形の“s”をつけて歌っていて、レコーディングで改めて歌詞を確認したら「あれ、“s”ないじゃん!」って驚いたこともありました。


――『ウィーアー!』は、きただにさんにとってアニメソングデビューの曲で、この世界で様々な活動を行うきかっけになったかと思います。それから12年を経て歌う『ウィーゴー!』を、どんな曲にしていきたいですか?


『ウィーアー!』がなければ、JAM Projectにも入っていないですし、今の自分はいないと思います。歌手としてやっていく上で、自分を救ってくれたのがアニメやゲームの世界なので、『ウィーゴー!』で恩返しをしたいなと思います。大げさに言ったら“命をかけて”ぐらいの気持ちで、『ウィーゴー!』をどんどん歌っていきたいです。


――最後にファンの方々へ向けてメッセージをお願いします。


この『ウィーゴー!』をBGMとして、パワーアップしたルフィたちのこれからの冒険を楽しんでもらい、どんどんみんながドキドキワクワクしてくれたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします。


(取材・文:柳下博忠)


■TVアニメ「ONE PIECE」「最後の海“新世界”編」主題歌CD「ウィーゴー!」
「ウィーゴー!」ジャケット

【発売日】2011年11月16日(水)
【価格】CD+DVD(期間限定生産):1,890円(税込)/CD:1,260円(税込)

【収録内容】
CD
01.『ウィーゴー!』
02.『ウィーアー!for the new world』
03.『ウィーゴー!』(Instrumental)
04.『ウィーアー!for the new world』(Instrumental)

DVD
ノンテロップOP、プロモーション映像、他


『ONE PIECE』DVD公式サイト
http://mv.avex.jp/onepiece/


©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション



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