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こえぽた - 声優 ニュース イベント サイト声優ニュース「佐藤ひろ美 THE BEST -EverGreen- & -SkyBlue-」発売記念ロングインタビュー

「佐藤ひろ美 THE BEST -EverGreen- & -SkyBlue-」発売記念ロングインタビュー 2010年9月25日 13:26

今年デビュー10周年を迎え、9月22日に初の2枚組ベストアルバムをWリリース。年末には10周年記念ライブを控える佐藤ひろ美さんに、この10年についてじっくりと語ってもらいました。


ベストアルバムについて


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――ベストアルバム制作に至る経緯をお聞かせください

これまでベストアルバムを出したことがなかったので、デビューして10周年の時にはベストアルバムを出したいなぁとずっと考えていて。8年目くらいに準備をしなくちゃいけないなと思い、制作準備を始めたのが2008年なんです。

そこから一人でコツコツと、どんなベストアルバムにするか企画を立てていました。そんなとき、エスプリズム(注1)の吉田くんにデビュー10周年の時にベストアルバムを出したいんだけど、個人会社で一人だし、一人でやるのも大変だという話をしたら「うちの会社で制作手伝わせてくださいよ」と言っていただけて、エスプリズムさんと佐藤でベストアルバムを制作する形になりました。

注1:株式会社エスプリズム


――制作を始めて苦労した点はありましたか?

なにしろ曲数が多くて(250曲以上)、どういったベストアルバムにするかで悩みました。当初、1ヵ月に1枚ずつアルバムを出して12枚のアルバムでコンプリートみたいなことを考えていたのですが、「無茶だろう!そんな馬鹿な企画、誰が出すんだ」と言われて。じゃあもうちょっとコンパクトにしなくちゃいけないなと思ったんですが、一体どういう形がベストなのか、なかなか決まらなかったんです。最終的に「2枚組の2セット」になったのはランティスさんでアルバムを出すことが決まってからなんです。

プロデューサーの斎藤さん、エスプリズムの吉田くん、tororo団長(注2)やみんなで話し合いをして、このような方向になりました。まず最初に、何曲CDに入れる?から始まって、だいたい60曲ぐらいがいいのかなとなり、60曲なら15曲×4枚だね、となりました。じゃあ、4枚をどんな形にするかと考えた時、ビートルズの様な『赤盤』『青盤』って方法だと単純だし、春夏秋冬で4枚を季節で分けたら以前やっていた『Suger season』(注3)と被っちゃうし。どうしたらいいかと、いろいろ脱線しつつ話し合いをしていた時に、「私の歌って色に関わる歌が凄く多いんですよね」って発言から、『緑』と『水色』に分けましょうとなったんです。「みずいろ」だったり「Guri Guri」だったり、「暁ノ空ヲ翔ル」のように赤いイメージの歌もあるし。「チェリーレッドのピストル」とか色がはっきりしている歌が多いんですよ。

注2:株式会社サーカス 松村会長
注3:2005年に展開された佐藤ひろ美自身がオリジナル曲を作り、季節名を冠したシングル4枚を出すという企画。『Suger season vol.1 ~春風~』、『Suger season vol.2 ~夏花~』、『Suger season vol.3 ~秋月~』、『Sugar season vol.4 ~冬恋~』の4枚がリリースされた。


――カラーにまつわる曲以外の選曲基準は?

最初に、こういう曲ははずせないだろうって曲をばーっと選んでいったんです。そしたら90曲になったんですよ。そこから60曲に落とし込む作業が本当に難しくて、今さん(注4)や、吉田くんも入れて3人で曲を聴いてバランスを考えました。CDの売上枚数の高い曲は入れなきゃいけないなってことがあるのと、自分が大好きな曲や、音源はあるけどシングルCDになっていない良曲、美少女ゲームのOP・EDでしか聴くことができない曲はベストアルバムに入れてあげたいと思ったんですよね。たくさんの人にもっと聴いてもらいたいので、そういう基準で60曲に絞りました。

注4:株式会社はぼたん代表


――選曲時に昔の曲に触れてみてどうでしたか?

佐藤ひろ美の曲はいい曲が多いなって改めて思いました(笑)。あとは昔の楽曲の方がJ-POP風の曲が多くて、自由に、縛られずに楽曲制作をしていると思いましたね。


――どのような聴き方をしてもらいたいですか?

やっぱり歌を聴くとその時代を思い出すと思うので、私の歌をBGMにして当時の自分や、思い出を振り返るような聴き方はあると思います。それから、最近の佐藤ひろ美しか知らない人には、昔の佐藤ひろ美の曲を聴いて「こういう歌い方も出来るんだ」とか「こういう曲調も歌ってるのね」というのを楽しんでもらいたい。逆に昔の歌しか聴いたことがない人には最近の歌を聴いて最近の佐藤ひろ美を知ってもらいたいなと。もちろんデビューの時はへなちょこだし、いまと比べるとちゃんと歌えてなかったりするんですけど、10年でほんとに歌がどんどん変わってきているので、佐藤ひろ美の歌の成長をしっかりと見て欲しいですね。

例えば、「Angelic Symphony」を聴いて私を知ってくれた人は、アニソン的な元気な曲のイメージだと思うんです。でも「シールド」や「みずいろ」などは、バラードで優しい歌声で歌っているので、その頃の曲を聴いていた人には元気な曲は新鮮に感じると思うんですよ。このアルバムでは、その色とりどりな佐藤ひろ美の歌声を聴いてもらいたいです。曲調によって表現の仕方や歌い方を変えたりしているので、そこも聴いてもらいたいですね。


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――アルバム収録曲の中でターニングポイントになった曲はありますか?

デビュー曲である「シールド」、「みずいろ」、「Guri Guri」、「Angelic Symphony」、「Second Flight」、これらは絶対にターニングポイントの曲ですね。明らかにステージが変わったり、出会う人が増えたり、ファン層が変わったと思います。


――いろいろ変化がありつつも10年間変わらないものはありますか?

うーん、やっぱり"歌が大好き"って気持ちかなぁ? 歌は人を勇気づけるものだと思うので、私の歌を聴いて元気を出してもらいたいし、疲れた人は癒されてもらいたい。そのような"心のパワー"が出るような歌を歌っていきたいと思うんです。それはどういう歌なのか考えると、やっぱりきちんと心を込めて感情を表現することだと思うので、そこを一番大切にして私はいつも歌を歌っています。


――ひとつの区切りとして今回のベストアルバムに対する想いは?

佐藤ひろ美が成長して来た10年を集約したアルバムなので、最初の頃の歌を聴いているとヘタクソでヘタクソで本当は恥ずかしくて、出来れば聴かせたくないんですよ(笑)。反面、それくらい成長過程を見られます。あと、私の歌って楽曲のクオリティーが高いので、そこも楽しんで聴いてもらいたいですね。

こんなに素敵なアルバムが出せるなんて、凄い幸せ過ぎるくらい幸せだと思っています。なかなかこういうアルバムを出せる歌手っていないと思うんです。だから、本当に幸せで、夢が叶い過ぎちゃって、死んじゃうんじゃないかと。

自分がベストアルバムを出す月に、自分が育てた子(飛蘭)が1stアルバム出すなんて、満点でしょ!出来過ぎだ!大丈夫かな?隕石とか落ちて来ないかなって(笑)。諦めないで歩いてきて良かったって思います。


――今回の新曲で伝えたかったのはどのようなことでしょうか?

この10年良いこともあったし、悪いこともあったし、嬉しいことも辛いこともあったんですよね。でも、諦めないで歩いてこれたのはファンの人達や周りのスタッフ、Elements Gardenのみんなが支えてくれたおかげなんです。本当にたくさんの愛情に支えられて私はここまで歩いてこれて10年目を迎えることが出来たんです。その人たちに"ありがとう"という感謝の気持ちしかないんですよ。なので今回のアルバムの新曲には、今までありがとうございましたっていう感謝の気持ちを込めました。

1stアルバムの時に、「~through the blow and like a bird~ かがやく丘へ」というオリジナル曲を作っているんですけど、この曲は私にとって思い出深く、この曲を受けたアンサーソングをベストアルバムでは作りたいなぁと思っていたんです。1stアルバムを出すまでに、なかなか夢が叶わなくて恵まれない10年があったんですけど、「かがやく丘へ」はその頃を歌っている暗い歌詞なので、寂しい歌なんですよね。愛に乏しいというか、愛に飢えているというか。1stアルバムの曲は"泣き顔"なんですよね。泣いてる感じがしていて。それが、新曲「EVER」の方は"笑顔"なんです。本当に今幸せですっていうことを伝えたいなぁと。

その意味でも、デビューしたときの自分と、この10年で劇的に変わった自分をベストアルバムではたくさんの人に見てもらいたいです。愛情は大切なんだなってことや、今は一人ぼっちじゃなくてたくさんの人と手を繋いで夢に向かって歩いていること、目指した夢はちゃんと叶っているけど、夢や目標はまだまだたくさんあってそれに向かって笑顔で頑張ってるよっていうこと。そのようなことを凄く伝えたくて、その想いを新曲に込めました。

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プロモーションビデオ(PV)について


――PVのコンセプトは?

今回PVを作りましょうってことになって、じゃあ、どういうPVを作りましょうかと話し合いになった時に、私がまず「バーベキュー大会をやりたい!」って言ったんですよ。業界の人達を呼んで、わいわい普通に盛り上がって、私がありがとうを言うために振る舞うみたいな。その予定だったんですけど、火を使ってもOKなスタジオがなかったので、じゃあホームパーティーにしようということになりました。佐藤ひろ美の家でホームパーティーを開いて、お世話になった業界の人達を呼ぶというPVにしたら面白いんじゃないかということで。

新曲もそこから作りました。「SkyBlue」のアルバムに(新曲を)入れることは決まっていたので、SkyBlueだから青空で、感謝をしているイメージで歌詞を書いて。同時進行で歌詞とPVの中身がリンクして決まっていった感じです。

プロデューサーの斎藤さんが私をどういう人間かって凄く理解してくださっていて。私ってブロッコリーさんの時代は、ドレスを着て凄く神々しく歌うシーンが多くて、そういうジャケットも多かったんです。でも、ベストアルバムは「普段の佐藤さん、日常の飾り気のない笑顔の佐藤さんをジャケットの写真にしたい。佐藤さんと言ったらやっぱり笑顔がいっぱいあるっていうイメージなので、それをそのまんま真空パックにしたようなアルバムにしたい」と言ってくださって。「PVもそういう笑顔いっぱいのを撮りたいね」と。なので全部笑顔なんです。みんなめちゃめちゃ笑っていますよ。

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――PV撮影の様子はどうでしたか?

凄い楽しかったんですよ!(撮影中は)私以外のみんなが本当にお酒飲んでるんですね、本気で。その日一日、bambooさんが神がかっていて面白くて。bambooさんがふざけているのを見て、本当にみんな笑っているんです。でね、みんな友情出演で出てくれていて、それも信じられないんですけど、本当にみんなの友情で出来上がっているPVなんです。


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――ジャケット写真にもその雰囲気がでていますね

ジャケット写真を撮影してるのを、20人がわいわいがやがや見ていて、(ジャケット写真は)bambooさんや上松さん(注5)がふざけているのを見て笑っている表情なんですよ。本当に自然な笑顔で写ってます。YURIAちゃんが今までのCDの写真の中で一番良いって言ってくれて。今までないんですよね、こんなに自然な笑顔で笑っているのって。

注5:Elements Garden代表


――PV出演者はどのように決めたのですか?

自分の10年間の中で一緒に歩んで来た仲間って誰だろうと考えた時に、この人たちだなぁって。後は業界の大先輩で、かわいがっていただいてる緒方恵美さんと奥井雅美さんを呼ぼうと思っていて、残念ながら奥井さんはスケジュールが合わなくて出演出来なかったのですが。困った時や悩んでる時に相談するとアドバイスをくれる業界の先輩とか、バンドのメンバーとか、Elements Gardenのみんな、ボーカリストの友達、今までの10年間を一緒に歩いて来た仲間です。ほんとはもっともっとたくさんいて、初め50人くらいになっちゃったんですが、斎藤さんが20人にまとめてくださいって。最終的に、表に出ても大丈夫な人達でまとまりました。


――出演をお願いした時のみなさんの反応は?

みなさん快く引き受けてくださって、ギャラもでないけど、「しょうがないなー、佐藤なら」みたいな感じで出てくれました。みなさん洋服の条件等も快諾してくれて、だけどbambooさんだけは言うこと聞いてくれなくて(笑)

今回、白いお部屋で撮るので皆さん、白かベージュなど柔らかい色のコーディネイトをお願いしたのにbambooさんだけ真っ黒い服で来たんですよ。なんで!? なんで言うこと聞いてくれないの!?みたいな(笑)白い洋服を持って無い人は用意してくれたんですよ。なのに、「無い!」とか言ってbambooさんは上下真っ黒で、一人だけ目立っちゃってます。だけどまぁ楽しく出来たので(笑)


――他に何かエピソードはありますか?

本当にみんな自由にリラックスして楽しんでくれたなーと。しいていえば、やっぱりbambooさんが凄い面白かった。フライドポテトを鼻に入れてちょびヒゲにしたり。私が真面目にギター弾いて歌っているのに、ずっとふざけてるんですよ。それを見てないふりをして我慢するのが大変でした。いつもの雰囲気そのまんまで、全然誰も緊張してないんです。

あっ、一人だけ緊張している人がいました。飛蘭と上松さんが花束を持って部屋にくる時に、上松さんが緊張し過ぎちゃって顔が引きつって3回リテイクしました(笑)。あとは、とにかくbambooさんがずっとふざけてて笑いをこらえるのが大変でした(笑)。でもそのおかげであんなに笑顔いっぱいのPVになりました。

撮影当日は35度くらいの真夏日だったんですよ。凄い暑くて。だけどみんな嫌な顔しないで最後まで撮影に付き合ってくれて、ありがたかったです。

PVは、イコール私の10年なんですよね。PVを見てもらえば分かるというか。本当にたくさんの仲間達に支えられて、辛いときも必ず仲間がいてくれて、一人じゃないんだってことを伝えたかった。PVでは業界の仲間だけだったけど、それプラス"ファンの人たちもいるんだよ"と感じて欲しいです。ファンの人たちもホームパーティーに呼んでるって気持ちで撮影しましたから。


――PVは最初から配布する予定だったのですか?

本当はPVを配る予定なんてなかったんですよ。あくまでCM用として撮影したPVだったんです。最初の案には誰かに配ったりとか、CDに特典でつけるとかなかったんです。ランティスさんのHPで流したり、TVで流したりするだけの予定だったんですが、あまりにも出来が良くてたくさんの人に見て欲しくて、じゃあ2つ買ってくれた人(注6)にプレゼントしましょうってことになりました。

注6:全国のアニメイト・とらのあな・ゲーマーズで2タイトル同時購入者してくれた人



10周年記念ライブについて


――ライブの見所はどこですか?

あまりゲストとして出ない方が今回は名前を連ねているので、そこを楽しんでもらいたいし、"10周年記念祭り"となっているように"お祭り"にしたいなと思っています。出ている演者さんもお客さんも楽しいと言って帰っていただけるようなライブにしたいなと思っているので、「あれが聴きたかった」「これが見たかった」っていうみんなの願いを叶えたいなと。


――どのようにしてゲストを決められたのですか?

驚きますよね、このメンツは。自分が呼びたい人を呼んだってだけなんですが(笑)。斎藤さんに「ゲストはどうしますか?」って言われて、やっぱりKOTOKOちゃんと歌いたいなって言ったら、「よし!聞いてみよう!!」って。

今回は自分の我がままを言ってみました。奥井さんはずっと頑張って来られたアニソン界の女王ですからね。目標とする女性なので出てもらいたいなと思っていて、声をかけさせてもらったら、「えぇよー」って(笑)。KOTOKOちゃんも、石田燿子ちゃんも出るって言ってくれて。飛蘭は社員なので、そこは社長命令で(笑)...というのは冗談ですが、飛蘭は自分が育ててきた子なので出てもらいたいし。今回は人数的にも時間的にもこの4人がベストですね。


――このゲスト達とどのようなライブにしたいですか?

それは来てのお楽しみです。そりゃ歌いたい歌があるから呼んでいるわけで、期待して下さい!期待は裏切らないですよ!!


――"ライブ"に込める想いはありますか?

もちろんいつも歌の向こうにファンの方がいると思ってレコーディングしているし、歌を歌っているんですが、それをダイレクトに肌で感じられるのが"ライブ"なんです。生で実際にお客さんとコミュニケーションをとりながら歌うというのは特別で、私の想いを直接皆さんの心の中に届ける作業ですよね。そして、皆さんの応援してくれるパワーを直接私の中に取り込んで、私も元気になるし。(私と皆さんが)繋がった意味が答えになること、それがライブだと思います。ある意味ゴール地点ではないですけど、そこに答えがあるので、それならば最高の答えにしたいです。

ライブってパワーをもらって充電する場所なんですよ。"ライブ(LIVE)"ですもんね。歌ってる本人もライブが終わったあと凄い元気になります。全然声も枯れないし、疲れないし。ライブの後は元気なので、翌日から働けますからね(笑)。生きる力をもらえる場所だし、自分たちで(パワーを)発散して、それをかけ算で大きくしてまたみんなに取り込んで・・・不思議な場所ですよね・・・。

楽しいという気持ちが大きくなれば大きくなるほど、会場の中の生きるパワーって大きくなると思うんです。だからどれだけ楽しめるかだと思っているので、12月のライブは本当に楽しいライブにしたいですね。ギリギリまで頭を絞って、当日は一番自分が楽しめるように、羽目を外したいと思っています(笑)。だからファンの人たちも気持ちよく羽目を外してもらいたいです。



10年を振り返って


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――10年間で立場も変わり、支える立場になってどうですか?

この10年間、支えられてきた自分がずっといて。その中で、この業界に凄く幸せにしてもらったので恩返しをしたいなって思った時に、「恩返しをするっていったいなんだろう?」と考えたんです。どんどん新人さんが出てきて、困っている人がいたり、どういう風に生きていけばいいか、歌を歌っていけばいいか凄い悩んでいる子達を見ていく中で、"新しい人たちを育てる"ということが私の恩返しの形なんだろうなと。私が今までに感じた、もっとこうなったらいいのにっていうのを、この子達に、新人達に還元出来たらいいなと思うようになって、それをきっかけに3年前、株式会社Sを立ち上げました。

実際、飛蘭や新人をマネージメントして支えることによって、一人のアーティストを売るのにどれだけの人が努力をしているかとか、一人のアーティストが輝くために影になっている人の苦労の度合いなど、初めて知ることもたくさんあって、人を支えることによって私自身も強くなれました。


――新人達にとって佐藤さんは"お母さん"的な立場だと思いますか?

Sだけじゃなくアリア・エンターテインメント(注7)自体にとってお母さんだと思っています。この業界で、私が美少女ゲームを歌う歌手として土台作りをした、パイオニアだと思っているので、こういった業界で母親としての位置になっているのかなと。

あと、ランティスの斎藤さんも「佐藤さんはお母さんみたいな感じで打ち出していきたいよね」って言ってくださいます。アーティストとして売って行くにあたっても、お母さんキャラっているのか分からないけど(笑)、そういう位置でやっていけたら、面白い歌い手になれるんじゃないかなと。あまり実像とかけ離れないようなアーティスト像としてプロデュース出来たらなと言ってくれています。

私は音楽の中だったり、マネージメントしていくタレントの中に、歌い方でもいいし、魂でもいいし、佐藤ひろ美としての遺伝子のようなものを残していきたいと思うんですよ。そういったところでお母さんというか、目標をもって最近はお仕事をしています。

注7:株式会社アリア・エンターテインメント


―― "10"という数字を感じてみてどう思われましたか?

あっという間でした。でも凄く濃密な10年を送ったような気がします。デビューするまでなかなか音楽でご飯が食べれなくて、でも、デビュー後の10年は充足感、満足感に満ちあふれた10年を送れたのであっという間でした。苦しいことも辛いこともこの10年あったけれど、忘れちゃったと言えちゃうくらい楽しいステキな10年、満点の30代でした。だからこれからの40代、50代はどういう風に過ごして行こうかなと考えています。

デビューしてからの10年は"笑顔になるための10年"だったので、次は"私に関わる人全員が笑顔になるような10年"にしたいです。私のプロジェクトはみんなが笑顔で、佐藤さんの現場は楽しくて仕方がないって言ってくれるような仕事場にするのが目標です。10年で気づいたのは、辛かったり泣きながらやってる作品よりも、笑顔で楽しく出来た現場の方が、本当に作品のクオリティが高くていいものが出来上がるんですよ。やっぱりそういう楽しい中で仕事をしたいですね。

飛蘭にはいつも言っていますけど、飛蘭もそういうところを大切にしてくれています。もともとは引っ込み思案の子だったんですが、最近は明るくなって、大きな声で話すようになったし、いつもいつも笑顔でいるようになったんですよ。それを見ていると、私の想いが届いているんだなって思えて嬉しいですね。

私は思うのですが、「歌手」という仕事は、「人を勇気づけたり、元気づけたり、お医者さんと似ている」と。心のお医者さんじゃないですけど、歌手ってそういった部分を担っていると思うんですよ。たくさんの人が元気になるように、心が健康になるように、そういう歌を歌える歌手になりたいなぁと思って日々努力しています。


――世の中いろいろ大変な時期ですが、笑顔になれない人にアドバイスをお願いします

辛いこと、哀しいこと、嫌なことって人生に絶対あると思うんです。でも、それは永遠には続かないですよ。ずっと雨が降る訳でもないし、ずっと冬が続く訳でもない。必ず春が来るし、青空が来るし、人は絶対笑顔になれる日がくるんですよ。でもそれにはやっぱり辛い時期を我慢して、我慢して歩き続けなくてはいけない。必ずゴールはあるので。途中で投げ出したり諦めないで欲しいです。私はそういう人を応援します。


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――最後に

このアルバムは今までの10年の想いがすべて詰まっています。アルバム全曲聞いたら5時間ぐらいになるんですけど、その中に10年分のパワーが詰まっているので、これを聴いて明日の活力にしてもらえたらなと思います。

今回歌詞カードも凝っていて、一曲一曲にコメントを寄せていますし、ライナーノーツも書いています。なので、中身も読んで楽しんで貰いたいですね。写真も素敵で、仲間達に囲まれて笑っている写真は、デビューからの10年そのものです。人は一人では生きて行けないし、一人では頑張れない。たくさんの人の助けがあって支え合って人は生きていて、そこから幸せや笑顔や喜びが生まれると思います。このアルバムが聞いてくれたみなさんの明日の活力になったり、人生のヒントにしていただけたら、最高ですね。


――ありがとうございました

ありがとうございました!



10年間の"感謝"と"笑顔"をたっぷり詰め込んだというベストアルバム。 インタビュー中も佐藤さんは笑顔に溢れていて、アルバムを聴いた人みんなを笑顔にしたいということが表情からも伝わってきました。ぜひアルバムを聴いて、その想いを感じて欲しいです。

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©S inc. All Rights Riserved.

<関連商品>

◆ 佐藤ひろ美 THE BEST -EverGreen-/佐藤ひろ美 THE BEST -SkyBlue-

■ レーベル:ランティス

■ 品番:LACA9197~9198/LACA9199~9200

■ 発売日:2010年9月22日(水)

■ 価格:各3,500円(税込)

■ それぞれ全30曲収録(各ディスク15曲ずつ収録)

■ 全曲佐藤ひろ美本人のライナーノーツ掲載

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